子どもたちと作る劇の練習時のポイント - りょほほん

子どもたちと作る劇の練習時のポイント

仕事
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発表会として劇を行う園、多くありますよね。

お話作りシナリオなどいろんな過程が必要です。

今回はシナリオが完成し、劇の練習に入った際に

気を付けていたことやポイントとしていたことをご紹介します。

少しでも参考になれば嬉しいです。

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セリフを覚える

劇の練習の中でも大変なのがセリフ覚えです。

お話の内容がわかるように作っていく必要がありますね。

未満・年少

未満児や年少では、お返事や同じセリフの繰り返しなどを用いていました。

未満児や年少の子どもたちは、ステージに出てくるだけでも可愛い♡

立っているだけでもOK!!という感じですが、練習ではそうもいきません。

先生との言葉の掛け合いなどを取り入れることで

楽しんで行えるようにしていました。

例えば…

T:「あなたはだ~れ?」子:「うさぎよ!」

T:「可愛いうさぎさんね。名前を読んでみようかしら!」

練習になれてきて、セリフや流れを覚えられたら

「可愛い」という部分は、「かっこいい」「素敵な」「おしゃれな」など

いろんなバリエーションで行うことで飽きずに楽しくできるようにしていました。

年中・年長

年中・年長では、セリフも長いものになってくるので

短く小節を区切りながら覚えるようにしていました。

例えば…

「船の中で何やら相談しているみたいですよ」というセリフがあったら

「船の中で何やら」「相談しているみたいですよ」という感じです。

区切って練習すると、棒読み感がすごいですが初めのうちは大丈夫です!

言い慣れてくると文章で言えるようになっていきます。

年長では、1人でセリフを言い物語を展開していっていたので

先輩の経験談から、台本を1人ひとつずつ作って覚えられたら

次のセリフを足していく方法も行っていました。

お部屋の中でいつでも目にできるように、

カレンダーやポスターの裏を使って

大きなカンペを作って掲示していました。

このカンペには、役ごとペンの色を変えて

役とセリフを一覧で書き出していました。

色で分けることで、子どもたちも自分の役のセリフを

見つけやすく、遊びの中でも目にして楽しむことができます。

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立ち位置を決める・動きをつける

立ち位置や見せ方も大事になってきますよね。

ひな壇の使い方やひな壇の大きさ

掛け合っているように見えるように斜めラインで並ぶなど

いろんな工夫ができると思います。

ひな壇の上に乗るだけでなく、後ろに隠れたり

背景の一部にしたりと使い方もさまざまあります!

斜めに並ぶ際や1列に並ぶときなどは、ビニールテープで目印を作ることで

子どもたちも覚えやすいですし、練習でも「黄色い線に戻るよ!」と

先生も子どもたちにもわかりやすい説明ができます。

年長で西遊記の劇を行った時に、子どもたちから「筋斗雲に乗りたい!」と

要望から、筋斗雲の絵を段ボールに貼り、

その段ボールを台車に貼って、孫悟空役が乗り出番のない役の子が押す

という方法を取りました。危険がないとは言えませんが、

そこは、年長児なので子どもたちと考えながら挑戦しました。

劇の動きは、セリフと同時進行で行っていきました。

年長では、ナレーターや道具の出し入れも

子どもたちが行っていたので、練習時からそこも入れていきます。

お部屋で練習する際は、ウレタンブロックをひな壇にし

ビニールテープの目印も同じようにつけていました。

見え方を考える・演技をする

セリフも動きも覚えられたら次は、役の感情を付けていきます。

これも年長の時に行いました。上記のセリフを覚える際は

棒読みで良いというのも、動きを覚え、ある程度劇が完成に近づいてから

感情や細かい動きに取り組んだ方がいいと思うからです。

役の気持ちや伝え方1つで伝わり方が違うことを

子どもたちが気づき、考えられるようにしていきます。

方法としては、ビデオなどの映像を撮り、客観的に見せる。

声の高低差でどう違うか保育者がやって見せる。

出番のない子どもたちやお手伝いの先生方に見てもらい、

声の大きさをどうしたらいいか、どういう聞こえ方をするか言ってもらうなどの

方法で行っていました。

西遊記の際に、ひょうたんに吸い込まれ、中でパーティーをする演技がありました。

始めは「わー--!!」と言いながら入っていましたが、見ていた先生から

「吸い込まれている感じがしない」と指摘をもらうと

「くるくる回ってはいれば?」と子どもからの案が出てやってみることに

「吸い込まれている感じは出たけど、イヤイヤ入っている感じがある」との指摘には、

「笑顔で回れば?」と子どもたちの発想もどんどん膨らんでいきました。

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目標と評価

練習を始める前に、必ず今日はどこを頑張るか決めていました。

例えば、『セリフを間違えてもいいから言ってみる』

『動きを覚える』『声の大きさを意識してみる』

『きょろきょろするのを我慢する』などです。初めのうちは保育者が決めていましたが

練習が進んできたら、動画をみて気が付いたことの中から

子どもたちに決めてもらっていました。

練習の終わりには、子どもたちに意識したところやできたと思うところなどを

発表してもらったり、お手伝いの先生に意見をもらったりしていました。

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まとめ

劇の練習の難しいところは、子どもたちが飽きてしまわないようにすることや

先生自身の段取りなどだと私は思います。

実際私は、セリフや動きばかり練習して、大道具・小道具の制作が間に合わない

なんて失敗もありました。しかし、保育で大事なのは楽しむこと!

先生も子どもたちも、劇づくり、練習、そして本番も

「楽しい」を大切にしていけたらいいのかなと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

では、またお会いしましょう!

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